栃木レザーHISTORY
なぜ「栃木レザー」なのか
1937年から続く、時間と哲学の物語
世界に誇る日本の銘革、「栃木レザー」。 COCOROMe mini Wallet に使用しているこの革には、単なる「素材」という言葉では語り尽くせない、深い歴史と職人の哲学が宿っています。
今回は、私たちが栃木レザーを選ぶ理由と、その背景にある「80年以上変わらないモノづくり」についてご紹介します。

変わらない哲学
高品質な革を作り上げる職人の情熱
栃木レザーの歴史は、1937年(昭和12年)から始まります。 80年以上もの間、彼らが頑なに守り続けてきたもの。それは、効率や大量生産とは対極にある、伝統的な「植物タンニン鞣し」へのこだわりです。
短期間での大量生産が主流となった現代においても、その哲学は一切変わることなく、職人たちに受け継がれています。手間を惜しまず、ただひたすらに「良い革」を追求する姿勢がここにあります。

20の工程、約2ヶ月という「時間」
すべては、最高の「ヌメ革」のために。
栃木レザーの最大の特徴は、「ピット槽」と呼ばれる巨大な槽を使った鞣(なめ)し工程にあります。
原皮をピット槽に浸け、濃度の薄いタンニン液から濃い液へと順に浸け替えながら、約20日間かけてじっくりと鞣していきます。 その後の乾燥や仕上げなどを含めると、完成までにかかる時間は約2ヶ月。
これは、革の芯までタンニンをしっかりと浸透させ、繊維を傷めずに最高のヌメ革を「育てる」ため。 この20工程にも及ぶ膨大で非効率なプロセスこそが、堅牢で型崩れしにくく、美しい栃木レザーの品質の核となっているのです。

命と環境に、誠実であること
「副産物」を、「素材」へ。
そもそも革は、食肉産業における「副産物」です。本来廃棄されるはずだった皮に、職人の手で新たな価値を与える。そこには「いただいた命を無駄にしない」という強い責任感があります。

さらに、栃木レザーでは大規模な排水処理施設を完備。排水はバクテリアや微生物の力で浄化し、残った汚泥さえも土壌改良剤として再利用して農地へ還しています。 自然由来のミモザ(タンニン)を使い、自然に還る循環システムを実践する。それは、未来を見据えた誠実なモノづくりです。

唯一無二の「風合い」と「エイジング」
革本来の「表情」が、時を刻む。
なぜ、そこまで時間と手間をかけるのか。 それは、革本来の自然な風合いや「生き生きとした表情」を最大限に引き出すためです。
こうして生まれたフルベジタブルタンニンレザーは、使い込むほどに色艶と深みが増し、驚くほど滑らかに手に馴染んでいきます。 新品の時が完成ではありません。あなたの手元で使い込まれ、傷や色味の変化さえも「味」として刻まれていきます。

最後に
COCOROMeは、この偉大な歴史と哲学を持つ栃木レザーに、日本の縫製職人による確かな「技術」を加え、一つの「作品」として革製品を仕立て上げています。
80年以上の情熱が詰まった「本物の革」の感触。
ぜひ、あなたの日常で体感してください。